最近のマイブームは<アームチェア・ディテクティヴ:安楽椅子探偵>ものです。古典的なところでは黒後家蜘蛛の会や隅の老人とか、ママとか退職刑事とか、あと大のお気に入りの円紫さんシリーズとか、『ななつのこ』もそうです。
 私は小説を買うときには、シリーズもの以外はだいたいちょっと本文を読んでみて、雰囲気が気に入るかどうかで購入を決めます。
 が、この「アーチ―」は私にしては珍しくオビ買いでした。だって『真の“安楽椅子”探偵登場』ってあったので。
 今思えばもっとよく見たらよかったんです。“安楽椅子探偵”じゃなくて“安楽椅子”探偵ってとこに。ほんとの“椅子”が探偵かよ!!しかもアームチェアタイプの椅子が口をきく…そりゃ正真正銘のアームチェア・ディテクティヴですな。
 やられた…と思ったんですよ、最初は。まず設定が奇抜なので、それ以上に驚くミステリと推理展開なんてあるのか、と。ギャグっぽかったり、子供向けっぽい感じなんだと思って……でもその心配は無用でした。設定はファンタジックだけど、論理展開は本格推理小説そのもの。子供の心の動きを「アーチ―(椅子の名前)」という大人(?)の言葉のある中で描いているところは、大人のための童話、といった感じを受け、ジブリの『おもひでぽろぽろ』の雰囲気に似てるかも。
 今は同じ著者の『バルーン・タウン』シリーズに挑戦中。って勉強しろよ、私…

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Ume

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